2/19発達障害のある女の子・女性の問題と支援

イベント情報

カモフラージュされやすく気づかれにくい発達系女子

昨今、発達障害の女の子・女性にまつわる様々な問題がクローズアップされるようにってきています。診療でも多くの方に関わっています。
女性の発達障害の割合は男性よりは少ないとされますが、それゆえ集団の中では男子の発達障害よりもさらにマイノリティになります。
知的に遅れのない女性の場合、特に受動・過敏なタイプのASDの方などは、行動上の問題が目立たず、周囲に合わせることができてしまうため特性がカモフラージュされていることが多いようです。
また多動が少なく不注意が優勢なタイプのADHDの方も幼児期や学童期には気づかれにくく支援がはいらないまま放置されがちです。

思春期以降苦労しがち

そういった発達系女子は二次性徴がはじまり、女子集団が群れをつくり人間関係が複雑になる小学校の高学年や中学あたりからの人間関係で苦労をします。特に限られた閉じた人間関係のなかでスクールカーストができているクラスなどで生き延びるのは大変です。思春期以降になって周囲との感じ方の違い、行動の違いなどで自ら違和感を抱いて悩んだり、あるいは不適応をおこしたりしてはじめてその特性に気づかれたりします。

一人でも楽しめて、それを通じて仲間とも繋がれる読書や、オタク系、ファンタジー系、創作系などの趣味やそれを通じた人間関係など自分の世界をしっかりもっていれば高校生くらいになると楽になるでしょうか。

しかしその後も社会にまだまだ残る「女性らしいふるまい」が期待されたり、職場でも身だしなみや片づけなど男性以上に求められたり、結婚しても家事や育児などにまつわる苦労や混乱が多く障害が表面化します。また性周期に翻弄されたり、疲れやすかったり、性的自認や性的指向、表現など、自らのセクシャリティに迷ったり、性のトラブルに巻き込まれやすいなどのこともあります。

突き抜けてリーダー的立場になったり、好きなことの周辺で出来ることを増やし専門職などにつければ、また理解のあるパートナーと巡り会えればよいのかもしれません。パートナーシップにも独特のコツがあるでしょう。

2月19日に、第11回信州子どものこころ研究会で、発達障害のある女の子・女性の問題と支援というオンラインとオンデマンド配信(1週間の見逃し配信)の研修会があります。
興味のある方はぜひ、ご参加くださいとのことです。

【拡散希望】信州子どものこころ診療研究会で、今回企画を担当させていただきました。発達障害のある女の子・女性については、一見発達特性が目立たないよう、周囲に合わせている方も少なくなく、困難さに気づかれないこともあります。とくに思春期ごろから、体の変化や不調の影響を受けやすかったり、周囲との関係性の中でより強いストレスを感じることもあります。発達障害のある女の子・女性を理解してサポートしていくために必要なことについて、これまでの豊富な臨床経験に基づいて、川上ちひろ先生にご講演いただきます。ご興味ある方、以下よりお申し込みください。
https://shinshu2021.peatix.com/

※診療研究会であり主に専門職対象ですが、一般の方もお申し込みしていただいて構いません。
※お申し込みの際はpeatixの会員登録が必要です。

新美Drより



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