引きこもり支援実践研修会@松本

コラム

当院へはひきこもりの子どもを抱える親や支援者からの相談は多かったのですが、最近、当事者の若者が自ら思い切って予約をされて受診に至るということも増えてきています。

マイノリティのためのフリーペーパーhanpo メンバーたちが県内各地を巡業して、当事者の声を伝え不登校ひきこもり支援の繋がりや文化を耕している長野県社会福祉協議会主催のワークショップ?松本会場(松本合庁)に参加してきました。

普段からSNSやオンライン、ケースなどでゆるく繋がっているものの、コロナの流行もありなかなかあえなかった仲間とあえてよかったです。

草深さんいわく、引きこもりの多くは様々な困難の中、トラウマを抱え、生きるために選んだ状態像であるといいます。

そして当事者たちは、そもそも後ろからおされたり手を引かれたりして、強く関わられること、支援されることは「ウザい」ともとめていません。


その一方で、安心して生存できる場所、認めてくれる人、関係を強くもとめています。
家族、教師、上司・・とは違う目線でまず受け止めてくれる場所とは?

それこそが「資源」ということで、前回の宿題をもとに参加者で地域のそういう場を出し合いました。

自分からは朝6:30からの松本城で毎日やっているラジオ体操。
コロナで消滅しかかっているけど外国語での観光ボランティア・・。
マラソン大会への参加。

などを出してみました。
ネットの先に・・というのも広がっていますよね。



みんなでいろいろ出し合うと新たなつながりや場、アイディア活動も少しずつ開拓できますね!
これらの情報やつながりをどう活かすかというのが次回への宿題。

途中からグラレコも担当しました。

ひきこもり支援としてあざとく用意されたフォーマルな場、ゴールが設定されて比べられ急かされる場などにはなかなか人は居つかないようです。
価値観を押し付けられたり、支援臭がする場は嫌ですものね。

今回の会の中でも対話を通じて参加者の価値観の違いがあらわになる場面もありました。
結局、最大の資源は人。当事者にみとめてもらえる人かどうか・・という話になりました。

それぞれ支援をしようなどとおもっておらず自分の生業が在る上で、思いのある人が場所を作っている。そもそも居場所を作ろうと思ってない、オマケとして居場所がついてきているような場がいい感じの居場所として機能しているようです。

この研修会、キャラバン隊のスタッフによると圏域、会場ごとで全然違う雰囲気になるようで、こういう場こそ行政もサポートしてずっと続けてもらいたいなあと。


第3回も長野県内各圏域で開催されるようです。
ぜひ、どなたでも参加できますので、お近くの会場へご参加ください。

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