本人を変えようとしない。周囲にできるのは本人が育つ環境を保証するのみ。

コラム

医療機関に何年も通院し、診断をうけ、療育やリハビリ、ペアトレなどしていても残念ながら何故か一番大切なことは伝えられていないことも多い。

そりゃ荒れるか固まるしかない。

ASDの方の診療ではだいたい以下のようなことをお伝えしています。
もっともそれ以前に親と子の不安と課題の分離、親のコンディショニングやメンタルヘルスケアなどが先に必要なこともおおいですね。

ASDのキーワードは納得感です。

主体性や自己肯定感をそこなわないために、まず本人の体験を十分に聞き、安心感と繋がりが感じられるところ(人、場所、活動、ルチーン)から、意味と見通しと選択肢が視覚的にしめされ、本人が選んで行動しその結果を引き受けられるようにする。

自分の気持ちもスケールや選択肢付きで聞いたり、「ひょっとして◯◯なのかな?」などと仮説で提案するなどしてボキャブラリーを増やし言語化して表出できるようにしていく。 

これらの際には、極力ニュートラルに接し、心理的安全性を確保し、こちらの感情や意図がノイズとして乗らないように、おめめどう®選ぶメモ®などをつかって視覚的に選択肢付きで聞く。

特に課題と報酬を見える形で提示して本人に選択してもらう。
本人を変えようとしない。周囲にできるのは本人が育つ環境を保証するのみ。

特に思春期からは親としては引き算の子育てであり、親は実年齢と性を尊重し先回りして察して代行せず、信じて見守ること、本人が医師や支援者と直接つながっていくことが大切。

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