自分でもつくづく声かけとマンツーマン嫌いなのだなあとおもいましたが(^_^;)
最近になっても声かけをされまくって行動障害やカタトニアとなり、結果入院に至った方などがおりトラウマがありまして。
ASDの方は苦手とし、定型的な人がすぐ使えて思いつく介入が声かけなんでしょうね。声かけするなど、支援計画などにもよく見かけます。個人的には「マンツーマン」と「声かけ」という言葉を入れずに日常の支援計画をつくることをおすすめしています。
本人がわかる言葉で意味と見通しと選択肢を示して穏やかに声かけして待つことができる支援者は少ないし、どちらかといえば考えなしに反射的に声をしてしまっている場合が多い。
突発的な危険な行為、例えば線路や川に飛び込もうとしているときなどは声かけはありでしょうし、普段声かけしていなければ強いトーンでの声かけは効果的でしょうけどね。
声かけは周囲の人にとってはすぐ使えて多用しがちですがやめにくく、緊急時以外にはできるだけ使わないくらいのつもりで環境を整えるのがいいかと思います。環境を整えて望ましい行動が出た後の肯定的な注目(声掛けも含む)はありだとおもいますけど。
行動分析的に解説すると、声掛けは行動のきっかけになる先行事象だるプロンプトの一種であり、プロンプトは始めた人が抜く(フェーディング)責任がある。ASDの方が行動が自発するようになるためにはプロンプトは減らし、シンプルなものに移し、できるだけ環境に自然にあるもの(ナチュラルキュー)で動けるようになることが目標となる。
プロンプトとしての「声かけ」は使う人の感情情報(ノイズ)も乗りやすく、そちらに引っ張られやすく、目に見えずすぐ消えてしまいASDの子どもにとっては自分で考えて判断して動くことが難しく、プロンプト依存になりやすい。
では何をするかって?もちろん視覚的な支援、それによる対話ですよ。
以下のような市販のツールがおすすめですね。
・PECS
自閉特性、知的障害が重度の方。行動分析を用いてコミュニケーションを表出から教える。
レベル1ワークショップはおすすめ。
・コバリテ
ある程度重度の方ででスケジュール、カレンダーボード、絵カードなどを作るのが大変な方。
・おめめどう
巻きカレ、コミュメモで、暮らし支援、コミュニケーション支援。
本人の周りに分かる伝わる環境を保証。あらゆる場で広く使えます。
こういった知識は医療、教育、福祉に広まってほしいかなあ。